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【リーシャ】「――あなたたち、エキドナとどういう関係?」
また、エキドナだ。
いったいエキドナとは何なのだろう。金髪の女性が言った内容は抽象的すぎて、まったく理解できない。人なのか、物なのか、それともそれ以外の何かすらも。
【十三】「それはこっちが聞きたいくらいです。いったいエキドナって何なんですか」
【リーシャ】「私が知ってるのは最強の共生生物ってことくらい。詳しいことはまったく知らないわ」
【瑞姫】「共生生物?」
また新しい単語だ。聞いたこともない。
【リーシャ】「そうね。悪魔憑きに力を与える力の源。寄生虫のようなものよ。あなた達だってキャプチャーを経験しているでしょ? その時に見なかった? 小さな、虫のようなものを」
【十三】「キャプチャー……?」
【リーシャ】「悪魔憑きから共生生物を取り出す行為のこと。直接その体に取り込むか、結晶状にして保存しておくかの二つがあるけど、この場合は後者ね」
【瑞姫】「取り込み≠ニ、吸い出し≠フこと?」
【リーシャ】「分かりやすく言えばそういうことね。その総称がキャプチャーだと思ってくれたらいいわ」
とすると、あの赤い石が坂崎からキャプチャーした結晶ということか。確かに中に何か小さなものがいたような気がする。あれが共生生物だったらしい。
【リーシャ】「共生生物がどこで生まれて、どうやって人間の体内に入り込むのかは、まだはっきりとはわかってないの。人によってはある日突然力≠ノ覚醒するし、人によっては生まれつきってこともある。第三者から感染することもあるわ」
【十三】「確かに……いつの間に感染してたのか、まるで自覚はなかったな……」
【瑞姫】「わたしも」
十三と瑞姫は、うなずき合う。
【リーシャ】「で、話は戻るけど……エキドナは、この共生生物を生み出す力を持っているらしいの」
【十三】「じゃあ、女王≠チていうのも……女王蟻や女王蜂みたいなものって意味?」
【リーシャ】「そうね。だけど、それ以外にも女王≠轤オい強力な力≠有しているって話を聞いたことがあるわ。それこそ、他の悪魔憑きが絶対に勝てない能力を」
【十三】「…………」
そのエキドナが、瑞姫とどう関係があるのだろうか。
確かに瑞姫には、女王の風格がある。けれどそれは、この場合関係ないようにも思える。
【瑞姫】「……なによ?」
【十三】「いや、別に」
睨まれ慌てて首を振る。
【リーシャ】「それと、あなたたち……悪魔憑きの力≠ノ目覚めてどれくらい?」
【瑞姫】「私は1ヶ月くらいかな。十三くんは1週間も経ってないよね」
【十三】「だな。それがどうかしたんですか?」
それを聞いて、リーシャは納得したようだった。
【リーシャ】「何も知らないのも道理、か。いろいろと教えてあげる。その力≠ェどういうものなのか、ちゃんと理解していないと危ないから」
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