●イベントCG+サンプルシナリオ

【ペルセルテ】
「あの、フォロン先輩。
 シャワーとか着替えとか、ありがとうございます」
シャワーを浴び終えたペルセルテが現れた。
フォロンは何気なしに振り返り――
【フォロン】
「あ……」

絶句する。
シャワーの後だから当たり前だが――ペルセルテは、いつもは紫色のリボンで二条に結んでいる金髪を下ろしていた。
ただそれだけの事なのに彼女はまるで別人の様な印象が在る。
更に言えば――何かとても大人っぽく見えるのだ。
いつもの髪型もよく似合っているが、あちらはペルセルテの動きに合わせ、小動物の尻尾の様によく跳ねて、彼女の持つ闊達さや快活さを強調している。その姿はとても可愛いが――『美しい』という形容からは少しずれる感じだった。
だが今は違う。
しっとりと濡れた髪はまっすぐ彼女のうなじから肩へと流れ落ち、妙に艶めかしい雰囲気を醸し出しているのだ。
更に彼女が今着ているのはフォロンが貸した彼の寝間着である。
元々男子としては平均か――やや小柄なフォロンであるが、それでも歳下でしかも女子のペルセルテには彼の服は大きすぎる様だった。裾や袖を折り曲げて調節はしている様だが、それでもだぼっとした感じは拭えない。
特に……袖口からのぞく彼女の白い腕が妙に細く華奢に見えた。
そういえば先程追い掛けていた際に握った彼女の腕も、実際に掌や指に残ったのは見た目以上に細く弱々しい感じだった。
それに……
【ペルセルテ】
「どうしたんですか……?」

ペルセルテを見て止まっているフォロンに、不思議そうに彼女が話しかける。
【フォロン】
「あ……、えっと、ご、ごめん。なんでもない」

フォロンは慌てて反射的に謝ってしまった。